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「大和・御所道路(大和区間)」の高架7.8?が開通

国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所が建設している一般国道24号京奈和 自動車道のうち、「大和・御所道路(大和区間)」の郡山南インターチェンジ (天理市二階堂北菅田町)から橿原北インターチェンジ(橿原市小槻町)間 7.8?の高架部分と、西名阪自動車道郡山インターチェンジ(大和郡山市伊豆 七条町)から県道天理線斑鳩線(天理市二階堂北菅田町)間1.7?の平面部分 が15日、待望の開通を果たした。高架部分は、奈良県内の京奈和自動車道で は、初めての自動車専用道路で、郡山ICから郡山南ICの平面部分の四車線 開通と合わせて、郡山ICから大和高田バイパスまで四車線での通行が可能と なった。【写真:ICの高架部分で行われたテープカット】
《式典には北側国交相、谷口道路局長ら約350人出席》 供用開始に先立ち、10時から現地の郡山南ICの高架部分で開催された開通式典には、国土交通省の北側一雄 大臣、道路局の谷口博昭局長、近畿地方整備局の藤本貴也局長、奈良国道事務所の山田哲也所長のほか、奈良 県の柿本善也知事、奈良市の藤原昭市長(京奈和自動車道整備促進期成同盟会会長)ら関係自治体、さらに地 元関係者や施工者など約350人が出席。 はじめに主催者を代表して近畿地方整備局の藤本局長が「大和区間は地域の均衡ある発展へ、早期完成を目指 して1995年度から整備を進めてきた。近畿圏の高規格幹線道路のネットワークを形成するもの。貴重な用地を 提供していただいた地権者に対して心から感謝申し上げる」とした式辞を述べた後、「今後も安全で豊かな暮 らしに資する道路整備を着実に進めていくためには、道路財源の確保が重要である」と改めて強調した。引き 続いて国土交通省の北側大臣が「観光立国を目指している我が国としても、奈良県での開通の意義は大きい。 国道24号の慢性的な交通渋滞の解消、地域の経済発展など、豊かな環境資源を生かした地域の活性化に大きく 寄与するものと確信している」と述べた。さらには地元・奈良県の柿本知事が「待望の開通を迎え、いま感無 量。関係者の努力が実り、感謝したい。しかし、今回はまだ出発点であり、一つの区切り。関西の大環状道路 の整備に向けて、今後は第2ステージに入る」と、大和区間の開通を喜ぶとともに京奈和自動車道の全線完成 に向けて新たな決意を示した。 《西名阪と大和高田BPを4車線で結ぶ》 この後、北側大臣、谷口道路局長、藤本近畿整備局長、柿本知事ら12人で紅白のテープにハサミを、同時に関 係自治体らの代表16人がくす玉を割り、引き続いて橿原北ICまでパレードを行って出席者一同、開通を喜び 合った。京奈和自動車道は、大和平野を南北に縦貫して京都と和歌山を結ぶ延長約120?の高規格幹線道路。 広域的には、既存の高速道路や主要な国道と連携することで相互のネットワークを形成し、近畿大都市圏の時 間短縮、京都、奈良、和歌山の拠点都市の連携強化を図るのがねらい。大和・御所道路は、大和区間と御所区 間で構成される延長約27?。そのうち、大和区間(大和郡山市伊豆七条町から奈良県橿原市新堂町)は約13.8 ?で、西名阪JCTで西名阪自動車道、郡山南IC・三宅IC・田原本IC・橿原北ICで国道24号、橿原・ 大和高田ICで国道24号と大和高田バイパスにそれぞれ連結する。標準幅員は38m、4車線。高架部分は毎時 100?(第1種2級)、平面部分は毎時60?(第3種2級)。 今回開通によって、郡山ICから新堂交差点(大和高田バイパス)の平均所要時間は、大和区間を利用した場 合、約13分となり、現在の国道24号を利用した場合の約40分に比べて、約3分の1と大幅に時間短縮を実現。 その経済効果は年間約65億円と予測されている。工事に際しても、コスト縮減でPC合成桁(PCタイプ)の 適用(PCコンポ橋)で約9億円、機能分離型支承の採用で約3億円、さらに現場内での建設発生土の有効利 用、コンクリート2次製品の活用、鋼橋の少数桁などを採用するなど、大きな成果を収めている。 なお、4月22日には「五條道路」の五條北ICから五條IC間4.5?、27日には「橋本道路」の橋本ICから 高野口IC間5.6?がそれぞれ開通する。今回の「大和区間」とあわせて、今後の京奈和自動車道の整備促進 に向けて大きな弾みをつけそうだ。
2006年04月20日
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