竹中大工道具館の企画展 ネパールの大工道具を紹介

 10月５日まで開催  竹中大工道具館（神戸市中央区中山手通４−18−25、赤尾建藏館長）は、７月１日からミニ企画展「ネパー ルの大工道具」を開催。会期は10月５日まで。ネパールは中国とインドに隣接し、多様な文化が混在した 国。大工道具も北方の山岳地帯を越えて伝来した中国・チベット文化と、インドから伝来したヨーロッパ植 民地時代の文化などの影響が見られる。たとえば、製材道具では大鋸などの大きな枠鋸、幅広の鋸身を有す るピットソーなど様々な鋸が使用されており、鋸の推し使い、引き使いの両方の使用が確認されている。 今回の企画展では、新着資料を含む鋸（のこぎり）、鑿（のみ）、鉋（かんな）、斧（おの）などの大工道 具のほか、道具の製作法や使用法を解説したパネル・映像と併せてネパール木工具の多様な文化を紹介す る。 会館時間は９時30分から16時30分まで（入館は午後４時まで）、毎週月曜日は休館（月曜日が祝日の場合は 翌日休館）、入館料は一般300円、大学・高校生200円、中学・小学生百円。団体割引等有り。同館では、ネ パール木工具の世界に触れる絶好の機会として、多数の来館を呼びかけている。 また、会期中の７月19日には関連イベントとして、赤尾館長による記念セミナー「ネパールの大工道具とそ の使い方」が開催される。要申込み（７月４日締切）。申込み及び問い合わせは同館まで（電話078−242− 0216）。

2008年07月01日