守口市立守口小学校、本館新築工事が完成
《新たな歴史を刻む》 大阪市営地下鉄谷町線「守口」駅から至近距離の守口市八島町13−40に位置する「守口市立守口小学校」は、 1872年に「河内国第九区郷学校」として設立された由緒ある学校で、130年余におよぶ歴史と伝統を誇る。児 童の心身の発達と個に応じた教育を推進し、学ぶ喜びの中で基礎的・基本的事項を確実に習得するようにす る。また、人間尊重の精神に徹しつつ、自ら学ぶ意欲と社会の変化に対応できる能力や、国際的視野に立ち、 個性を生かしながら、心豊かにたくましく生きる児童の育成を図る」という教育目標の達成に向け、同校の歴 史と地域社会の要請を見極めながら邁進していく守口小学校。全職員が児童との心のふれあいを大切にしなが ら「信頼される学校づくり」を目指していく。 一方、2001年度に小規模校解消等の答申を「守口市新しい学校・園づくり審議会」から受けた守口市では、小 規模校解消のための統合準備を進めるとともに、学校統合に伴う望ましい教育環境を整えるための新校舎の建 設を進めていた。 《土居小学校と統合》 こうした背景の下、1947年に開校された「守口市立土居小学校」と統合され、新たな歴史を刻んでいく「守口 市立守口小学校」に新しい本館が完成した。鉄筋コンクリート造四階建て、延べ床面積2,045平方mの規模を有 するもので、一階が保健室、養護教室、更衣室など、２階、３階が普通教室（各４室）、４階が普通教室（２ 室）、図書室で構成されている。教育環境の向上をもたらす守口小学校本館新築工事の施工を担当し、全工期 無事故・無災害での高品質施工を達成したのは（株）森長工務店。「顧客ニーズを的確に把握し、無災害で高 品質な建物を提供する」という作業所方針に基づき、東盛敏所長をはじめとする同社ならびに各協力会社の精 鋭スタッフが一丸となって工事に取り組み、守口市や多くの学校関係者から寄せられていた期待と信頼に応え た。 その工事は、昨年の７月21日に既設体育館の解体から着手。この後、同月末から盆明けにかけて径300から450 ?、長さ27mのＰＣ杭（合計77本）をプレボーリング拡大根固め工法で打設した。湧水に見舞われることなく ドライワークを保った掘削（根切底ＧＬマイナス2.2m）は、約２週間で完了。９月13日には基礎コンクリート 打設までが完了するに至り、引き続いて躯体が軌道に乗った。ワンフロア当たり実働15日ピッチで上昇した躯 体の打ち上げを果たしたのは12月24日。仕様書に基づく施工管理体制の充実を図ってコンクリート精度の向上 を目指していった。 《前工期無災害も達成》 また、12月初旬から今年の２月末にかけて行った内装工事においてもＶＯＣ（揮発性有機化合物）対策に万全 を期したのはもとより、壁・柱がモルタル塗りのため、十分な乾燥期間の確保に努めた。このほか、Ｕ字溝、 グラウンド整地、遊具移設などの外溝についても２月末に完了。「年度末における作業員の確保には苦慮し た」（東所長）が、無事に竣工を迎えた。安全管理活動では、児童をはじめとする第３者災害の防止に全力を 傾注。学校用地と現場とを万能塀で完全に区画するとともに、ガードマン２名の常駐など、細心の注意を払っ た。また、振動・騒音の抑制に努めるなど、近隣に対する工事期間中の迷惑防止にも十分な対応策を講じてい た（株）森長工務店では、現場内においても墜落・転落災害、重機災害の防止を重点項目として定めた安全施 工サイクルを確立して諸活動を緻密に展開。この結果、４万3,000時間におよぶ全工期無事故・無災害を達成 して有終の美を飾った。 東盛敏所長の話＝学校内での工事だったので、児童をはじめとする第３者災害の防止にはとりわけ神経を使っ た。また、作業員の確保にも苦慮したが、各協力会社のスタッフと手を携えて努力し、精度の良い建物を工期 内に、無災害で完成させることができたことに満足している。これも偏に、守口市ならびに学校関係者のご支 援、ご指導、近隣の皆様方のご協力の賜であり、心から感謝申し上げます。
2006年04月07日
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