大阪府江之子島地区まちづくりコンペ 長谷工グループが最優先交渉権者に
長谷工グループの提案では、‘大阪ウエストを元気にする起点となる実学アートの「clapビィジュアル 展開」’をコンセプトに、ビジネスとしてのアートの育成はじめ、職・住・遊・アートが融合した新しい都 心ライフスタイルの創出を図るもの。 建物は、1万5,157.72?の敷地面積に、RC造地下1階地上56階建て、建築面積6,802.01?、延床面積13 万4,924.83?の超高層棟(A棟)と同棟に連結したB棟及びCからE棟を周辺に建設する。 施設構成は、1から2階に商業施設として、ギャラリーやホール、カフェ、アーティスト育成施設、絵画教 室などのアート機能、商業施設としては、フレッシュデリマーケットやメディアコンプレックス、ドラッグ ストアー、飲食店、花屋など。また、住宅はA棟の3階から56階、B棟25階建て、C棟15階建て、D棟8階 建て、E棟15階建ての計1,088戸を確保。アトリエ付き住宅やSOHOなどの住戸プランを提案したほか、屋 外空間としてアートガーデン、アートコート、アートプロムナード、メインプラザを導入する。 同グループの提案について審査委員会では、実学アート実践のためのシステムを確立しようとする提案は 「意欲的で新規性、先導性がある」と評価し、各施設の導入では、「ハードとソフトが一体となった事業提 案は、新たな賑わいと交流の創出につながり、継続性、発展性が高い」と講評している。 このコンペは、大阪府ゆかりの地である江之子島地区において、現存する元工業奨励館付属工業会館(旧 館)を活用し、アートと都心居住が融合する「江之子島アート&ライフ」を開発コンセプトに、府がアート 機能を導入して新たな文化創造・発信機能と、都心居住の多彩なライフスタイルを実現する都市文化と空間 の形成を目指すことを目的に実施した。 提案公募では、敷地面積1万7,024?を対象に、1万5,157.72?を民間事業者が取得し、旧館のある1,866.50 ?の敷地と併せ、事業計画と売却価格を求めたもの。旧館は、モダニズム様式のRC造地下1階地上4階建 て、延床面積約3,000?の規模。アートセンター導入にあたっての改修等も事業者が行う。 今後、府有財産譲渡契約を締結して支払いを完了し、土地引渡しが行われる。事業期間は譲渡契約締結日か ら5年以内としている。
2007年12月13日
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