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大阪府江之子島地区まちづくりコンペ 長谷工グループが最優先交渉権者に

 56階建て高層棟核に「アート&ライフ」実現へ  大阪府では、「江之子島地区まちづくりコンペ」の最優先交渉権者に長谷工 コーポレーションを代表とするグループを選定した。旧大阪府立産業技術総 合研究所跡地(大阪市西区江之子島2−32他)で、民間の創造力と活力を導 入したまちづくり提案を公募していたもの。同グループでは、商業施設や住 宅、アトリエなどの複合施設を提案、建物はRC造56階建ての超高層ビル と4棟の住宅棟を建設する。土地買受価格は121億2千万円。事業期間は契約 締結後から5年以内としている。 最優先交渉権者となったのは、長谷工コーポレーション(東京都)を代表者 とし、アーバンコーポレーション(広島市、)名鉄不動産(名古屋市)、ヤ スダエンジニアリング(東大阪市)で構成するグループ。9月の提案申込に は同グループはじめ3グループ一社(一者辞退)の応募があり、学識経験者 らで構成する「江之子島地区まちづくり事業コンペ審査委員会」(委員長= 増田昇・大阪府立大学大学院生命環境科学研究所教授)が、優秀提案と優秀 提案者による土地売却価格(最低売却価格72億1,500万円)での2段階方式 で最優先交渉権者を選定したもの。
長谷工グループの提案では、‘大阪ウエストを元気にする起点となる実学アートの「clapビィジュアル 展開」’をコンセプトに、ビジネスとしてのアートの育成はじめ、職・住・遊・アートが融合した新しい都 心ライフスタイルの創出を図るもの。  建物は、1万5,157.72?の敷地面積に、RC造地下1階地上56階建て、建築面積6,802.01?、延床面積13 万4,924.83?の超高層棟(A棟)と同棟に連結したB棟及びCからE棟を周辺に建設する。 施設構成は、1から2階に商業施設として、ギャラリーやホール、カフェ、アーティスト育成施設、絵画教 室などのアート機能、商業施設としては、フレッシュデリマーケットやメディアコンプレックス、ドラッグ ストアー、飲食店、花屋など。また、住宅はA棟の3階から56階、B棟25階建て、C棟15階建て、D棟8階 建て、E棟15階建ての計1,088戸を確保。アトリエ付き住宅やSOHOなどの住戸プランを提案したほか、屋 外空間としてアートガーデン、アートコート、アートプロムナード、メインプラザを導入する。  同グループの提案について審査委員会では、実学アート実践のためのシステムを確立しようとする提案は 「意欲的で新規性、先導性がある」と評価し、各施設の導入では、「ハードとソフトが一体となった事業提 案は、新たな賑わいと交流の創出につながり、継続性、発展性が高い」と講評している。 このコンペは、大阪府ゆかりの地である江之子島地区において、現存する元工業奨励館付属工業会館(旧 館)を活用し、アートと都心居住が融合する「江之子島アート&ライフ」を開発コンセプトに、府がアート 機能を導入して新たな文化創造・発信機能と、都心居住の多彩なライフスタイルを実現する都市文化と空間 の形成を目指すことを目的に実施した。 提案公募では、敷地面積1万7,024?を対象に、1万5,157.72?を民間事業者が取得し、旧館のある1,866.50 ?の敷地と併せ、事業計画と売却価格を求めたもの。旧館は、モダニズム様式のRC造地下1階地上4階建 て、延床面積約3,000?の規模。アートセンター導入にあたっての改修等も事業者が行う。 今後、府有財産譲渡契約を締結して支払いを完了し、土地引渡しが行われる。事業期間は譲渡契約締結日か ら5年以内としている。
2007年12月13日
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