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エコデザインネットワーク「総会記念フォーラム」開催

◇◇◆山本良一教授の基調講演など◆◇◇ NPO法人エコデザインネットワーク(理事長=池上俊郎・京都市立芸術大 学教授)は18日、総会記念フォーラム2007「私達はポイント・オブ・ノーリ ターンを越えてしまったか エコデザインの可能性を探る 」を大阪市中央 区のドーンセンターで開催した。フォーラムには池上理事長はじめ会員多数 が参加し、講師の話に熱心に耳を傾けた。池上理事長の挨拶に続き、フォー ラムではまず、山本良一・東京大学教授が「地球環境の現状と気候変動+ 2℃を守るためのわが国の課題」をテーマとする基調講演を行った。 山本教授は、今年6月のサミットで国際社会が2050年までに世界の温室効果 ガス排出量を半減させる目標を掲げるよう日本政府が提案する検討を始めた というニュースに触れ「重大な決定であり、これを聞いたときはうれしく思 った」と述べ、来年7月の北海道洞爺湖サミットを成功に導くために「世界 の賞賛を浴びるには国民に本当にやる気を起こさせなければならない」と環 境立国戦略の独自の提案を発表した。
同提案は ?環境を国家戦略へ(2050年までに温室効果ガスの排出量を80%削減することを国家最高目標とする) ?環境の可視化 ?環境の経済化、市場化 ?環境イノベーションの振興 ―の4点で、山本教授は「日本にはこれらの目標を達成できる潜在能力があるはず。日本の力量が試されて いる時であり、技術・社会の革新が求められている」と話し、人間活動が原因の地球温暖化が起こっている と結論づけたIPCC第4次レポートについて「日本人はレポート発表の後も海外で温室効果ガスを撒き散 らし、まったくその気になっていない」と言及した。 山本教授は他にも、世界で発表されている最新の数値データなどを示しながら「日本は今、重要な局面を迎 えている。明治維新をやるつもりで社会構造を変革すべき。失敗すれば未来はない」とし、新しいビジネス モデルの提案などを求めた。 フォーラムではこの後、菅原正孝・大阪産業大学人間環境学部学部長による「水環境の浄化による温暖化防 止」、鈴木克彦・京都工芸繊維大学准教授による「サスティナブルハウジングによる地球温暖化防止」、池 上理事長の「今こそエコデザインCO2 30%削減に向けて」の3講演が行われた。
2007年05月28日
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