兵庫県立考古博物館(仮称)
緑豊かな史跡公園「播磨大中古代の村」の隣接地に建設を進めている「兵庫県立考古博物館(仮称)」がそれ で、構造規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て、延べ床面積8,735?。誰もが、いつでも、ど こでも博物館の活動に主役として参加できる新しいスタイルの「参加体験型博物館」であるとともに、史跡公 園との一体化と環境との調和を図った「環境融合型博物館」として親しまれていく。なお、施工は竹中・日東 みらい・ノバック・神鋼興産建設特別共同企業体が担当している。 【写真】建設が進む兵庫県立考古博物館(仮称) 多様な地域文化を育んできた播磨・摂津・丹波・但馬・淡路の5つの国からなる兵庫県内には、先人が残した 遺跡が25,000カ所以上もあると言われており、優れた文化財が豊富に存在している。 また、近年における明石海峡大橋関連事業等の大規模プロジェクトや、阪神・淡路大震災の復旧・復興事業に 伴う発掘調査によって重要な発見が相次ぎ、出土した考古資料は膨大な量にのぼる。 先人の知恵や経験を現代に伝えるこれらの文化財は、県民文化の向上・発展の基礎となる貴重な財産であり、 これらを保存・活用ことが地方公共団体の責務となっていることから、兵庫県では平成15年3月にまとめた 「歴史文化遺産活用構想(素案)」における中核施設として「兵庫県立考古博物館(仮称)」を位置づけ、史 跡公園「播磨大中古代の村」(大中遺跡)の隣接地(加古郡播磨町大中)に建設を進めていた。 「ネットワーク」、「体験・思考」、「変化・成長」をキーワードに、兵庫県内の遺跡から出土した考古資料 を活用した様々な事業を展開していく新しいスタイルの「参加体験型博物館」の構造規模は、鉄筋コンクリー ト造地下1階地上2階建て、延べ床面積8,735?。埋蔵文化財調査事務所を併設しており、兵庫県におけ る考古学の調査・研究・活用の新しい拠点として機能していく。 建物の高さを抑え、全体を緑化することにより、緑豊かな史跡公園「播磨大中古代の村」との一体化と環境と の調和を図った「環境融合型博物館」は、エントランス展示ゾーン、ガイダンス展示ゾーン、テーマ展示ゾー ンをはじめ、体験学習室、考古学情報プラザ、講堂、収蔵展示室、ネットワークコーナー(アトリウム)、収 蔵庫などによって構成。驚き・発見・感動のストーリー空間において誰もが主役となって兵庫のむかしを体感 できる。 今春に完成し、今秋に開館を迎える運びとなる予定の「兵庫県立考古博物館(仮称)」。県民誰もが参加体験 できる博物館として親しまれながら、貴重な歴史文化遺産を未来へと継承していく。
2007年01月01日
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