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竹中大工道具館、『木を生かす匠』テーマに「技と心」講演会を開催

永六輔氏、林以一氏ら迎え (財)竹中大工道具館(神戸市中央区中山手通4−18−25、赤尾建藏館長)の 主催による2006年度「技と心」講演会『木を生かす匠』が22日、神戸市中央区 の兵庫県立美術館ホールで開催された。 この講演会は、竹中大工道具館で11月26日まで開催されている企画展「木を生 かす匠 木挽とその道具」の関連イベントとして、コーディネーターに永六輔 氏、講師に木挽頭梁の林以一氏、大工棟梁の前場幸治氏・直井光男氏を迎えて 行われたもの。 当日は一般の人たちも含め、関係者ら約240人が参加した。最初に主催者を代 表して竹中大工道具館の本城邦彦常務理事が開会挨拶し、同館が今年で開館22 年目を迎え、これまでに約17万5、000人の来場者を数えていることなどを紹 介。そして「大工道具の名品ほど磨耗するまで使われ、形が無くなっていく。 こうした道具は大変貴重なものであり、人類の遺産として残していかなければ ならない」と呼びかけた。
引き続き講演会へと移り、冒頭で永氏が「この講演を通じて木の魅力を知り、木に関心を持ってほしい」と述 べた後で、まず林氏ら三人の作業現場の様子をスライドで説明。いずれも見る者に職人気質、職人の心意気を 感じさせる体験やエピソードが披露された。 このうち、林氏はある神社の境内にある樹齢2千年といわれるケヤキの木を切る際に、半年かけてこの木のど こにノコギリを当てれば一番切りやすいかを考えたことを紹介。また、現在では大型のノコギリを作る職人が いないために、自分でこうした道具をつくっていることなども話した。前場氏は、小学生を対象にした木工教 室でさしがねの使い方を教えた際に、いろんな用途に使えることがわかり、先生が感心したことを紹介した。 永氏の時折ユーモアを交えた話とともに、林氏ら3人の匠のこれまでの木挽頭梁、大工棟梁としての経験や体 験に基づく語らいに参加者は熱心に耳を傾けていた。 なお、講演会に引き続き、映画「北山杉を育てる」が上映された。 ※写真上:講師の林氏(左端)ら3人 ※写真下:永六輔氏
2006年10月27日
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