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BCS関西見学会開催、住之江物流センター新築

(社)建築業協会関西支部(BCS関西、淺沼健一支部長)はこのほど、 「(仮称)住之江物流センター新築工事」(住之江区柴谷二)の現場見学会を 開催した。?竹中工務店大阪本店の施工で建設が進むマルチテナント型大型物 流倉庫「(仮称)住之江物流センター」はSRC造・S造地上4階建て、最高 高さ27.65m、延べ13万5,802.56平方mの規模。工事は四階中央部、南北上空 の高圧線(15.4万ボルト)直下での厳しい作業条件下で進められたが、9月末 に地上躯体工事も無事に完了した。現在、外装・内装など仕上工事に着手して おり、11月13日の竣工めざす。同日は支部会員各社や設計企業から約40人が参 加し、施設の状況と工法の特徴を見て回った。 見学会では、竹中工務店現場担当者から概要説明を受けた後、2班に分かれて スタート。第2班は北側からトラックルートを通り、敷地東側で一階床下の免 震装置、1階の荷捌き部でロックレベラーの動作、倉庫棟の内装等を見、2階 から西側のランプウェイを上がって四階へ行き、特別高圧線直下での躯体、屋 上無防水コンクリートなどについて説明を受けた。 ※写真上:特別高圧線直下という厳しい作業条件が求められた ※写真下:住之江物流センター完成予想図
屋根は断熱2重折板葺き、外壁はコンクリート打ちっ放しで、建物中央部の1階から3階までのコア部分はR C耐震壁を採用している。倉庫棟の床は浸透性表面強化剤が塗りつけてあり、壁は耐火間仕切りのALC、L GSを使用、天井にはデッキスラブが施されている。一方、事務室の床はタイルカーペット、壁はLGS、天 井には化粧石 ボードを施している。 1階から3階の柱はSRC造、梁はS造、四階部分は柱・梁ともS造。鉄骨9,250トン、コンクリート3万 8,800立方mが用いられた。1階床下は免震層を持つ免震構造で、免震装置401基(高減衰ゴム系積層ゴム349 基、天然ゴム系積層ゴム52基)を完備。現在、同装置の最終検査・確認が進められている。 工事は敷地の南側から北側へ躯体を組み上げて進められた。杭工事では大深度鋼管杭(SGE工法)が関西洪 積地盤に初適用され、杭先端深さGL49から56m、延べ401本の杭を使用。また、鉄骨工事では作業の安全性 などを考え、フロアーデッキ工法を採用している。四階の荷捌き・車路部の屋上無防水コンクリートについて は東西幅320mの床面に膨張コンクリートを施し、漏水を最小限に抑えるという。 発注者は住之江プロパティー特定目的会社、プロジェクトマネジメントはJones Lang LaSal le、詳細設計は(株)竹中工務店大阪一級建築士事務所、設計監修・監理は?山下設計が担当した。工期は 2005年10月27日から2006年11月13日。
2006年10月02日
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