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垂井高架橋上部工事かし修補、施工者の「補修・補強対策」承認

橋本東IC 橋本IC間今年度内開通へ 近畿地方整備局はこのほど、昨年9月26日に行った橋本道路垂井高架橋上部工事のかし修補請求で、施工業者 から提案があったモニタリングの実施、第3者の安全対策などを含む「補修・補強対策」を承認した。これは 将来、必要性が認められた場合は施工業者の負担で「撤去・架け替え」を含む履行保証があることから、今回 の補修・補強対策は撤去・架け替えのかし修補と同等で、安全は確保されると判断したもので、設計・施工計 画の作成を指示した。 橋本道路垂井高架橋上部工事は2001年1月29日に日本高圧コンクリート?と契約し、2002年4月に完成した。 しかし、2003年10月にひび割れなどの損傷(工事目的物のかし)が認められたことから、土木学会に原因の究 明、現時点での耐荷性能、補修・補強対策などに関する調査を依頼。昨年9月にまとめた土木学会の中間報告 では、「モニタリング技術を採用し、変状を常時監視出来る対策講じる必要がある」「施工時の状況や骨材品 質など、不確定な要素もあり、将来、さらに対策が必要となることを否定できない」としていた。 これを受けて近畿整備局は昨年9月26日、補修・補強による対策では、同工事の目的が達せられないとして、 工事請負契約書に定められたかし担保条項に基づき、上部工事の撤去・架け替えのかし修補請求を行ってい た。 今回、施工業者から提案された内容は、土木学会が示した補修・補強対策の上面増厚工、外ケーブル工、ひび 割れ注入工、表面含浸工の各工事に加え、不確定な要素への対応として?供用開始後10年間、コンクリートの ひび割れ幅、変形、桁のたわみなどのモニタリングを施工業者の負担で常時監視する?モニタリング修了時に は第3者委員会の評価により、施工業者の負担で撤去・架け替えや再補修、モニタリングを継続する?10年以 内であっても、第3者委員会の評価により再構築の必要性が認められれば、施工業者の負担で撤去・架け替え を実施するというもの。 近畿整備局は、この提案を「安全」の観点から検討。必要性が認められた場合は「撤去・架け替え」を含む履 行保証があることから、施工業者に行ったかし修補請求と同等であると確認した。今後、早期供用に向けて、 土木学会の審議・指導を受け、安全を第一に現地の工事を進める。 垂井高架橋は、京奈和自動車道橋本道路の橋本東ICから橋本IC間4.9?を構成する橋長297m。近畿整備局 では「かし修補を来年2月末には完成させ、今年度内の開通にこぎつけたい」と話している。

2006年07月13日
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