全鉄筋、適正価格での発注をアピール
《緊急全国大会でアピール》 最初に、大会実行委員長の田村春雄副会長(関西鉄筋工業協同組合理事長)が挨拶し、耐震強度偽装問題で 鉄筋量の不足などが話題となったことについて「まじめに仕事をしている業者にとって大変迷惑なこと」と 強調し、一部の業者によって業界全体のイメージダウンにつながったことに遺憾の意を表した。そして大会 開催の趣旨を説明し「働く人たちが仕事に誇りと生きがいを持ち、将来に夢を託せる業界にしなければなら ない」と開会宣言した。続いて挨拶した和田会長は、全国で廃業や倒産が相次いでいる鉄筋工事業の現状を 紹介しながら「元請による指し値発注では我々の経営の健全化は図れない。適正価格と適正工期での発注を 強く訴えたい」と要望。さらに「この大会が問題解決の糸口となり、鉄筋工事は全鉄筋に加盟する会社にと 言われるように、会員が一致団結して、プロとしての誇りと夢を持てる職場環境の実現をめざしたい」と力 強く決意を示した。 引き続き、来賓を代表して北側一雄・国土交通大臣(代読=最勝寺潔・総合政策局建設振興課長)、脇雅 史・参議院議員、中山泰秀・衆議院議員、山崎善弘・社建設産業専門団体連合会会長らが挨拶した。このう ち、北側大臣は耐震強度偽装問題等に言及して、関係者のモラルと責任の必要性を指摘し「鉄筋が建物の安 全と安心を支えているように、鉄筋工事業が建設産業を支えてほしい」と期待を寄せた。この後の大会演説 ではまず、全鉄筋の田原満明副会長が会員へのアンケート調査の結果として「適正価格の確保」に対する要 望が最も多かったことなどを報告した。続いて、北海道地区をはじめ全国9地区の代表がそれぞれの現状や 課題、取り組みについて説明。関西地区では、関西鉄筋工業協同組合の岩田正吾副理事長が、エンドユーザ ーを対象にしたマンション現場見学会の開催など、外から見た業界のイメージアップ、社会的評価の向上の 必要性などを指摘した。 この後、山口県鉄筋工業協同組合の宮本ゆりこ副理事長と北海道鉄筋業協同組合の木浪裕子青年部長の両氏 が?顧客第一?品質向上?技能の伝承?健全経営?社会貢献?安心・安全ーの六項目からなる大会宣言を読 み上げ、これを採択した。最後に、大会実行副委員長の内山聖常任理事が閉会宣言して大会を終了した。
2006年03月30日
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