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大和川クリーン作戦、1万8,400人が参加

水質改善へ「大和川・石川クリーン作戦」過去最高の1万8,400人が参加 大和川・石川流域の水質改善を目指した府下最大の一斉大清掃「大和川・石 川クリーン作戦」が5日、関係13市町村による九会場で催された。同クリー ン作戦は、市民の河川美化や愛護の意識向上を目的に1997年から3月第1日 曜日に毎年開催しているもの。今年の参加者は約1万8,400人と昨年(約1万 8,000人)を上回る過去最高を記録し、2tダンプトラック130台分、約260tの ゴミを回収した(昨年は140台分、280t)。メイン会場になった富田林市に は、国土交通省の北側一雄大臣、近畿地方整備局の藤本貴也局長、大阪府の 太田房江知事、富田林市の多田利喜市町らが出席。 大和川の水質悪化は、大和平野全域で宅地開発が行われた結果、都市化によ り排水が河川に集中。現在、流域から排出される汚濁負荷量のうち80%以上 が家庭から排出される生活排水と言われている。BOD(水質値)でみる水 質が最悪だったのは1970年ごろ。21.4?/Lという劣悪な時期もあり、全国 の一級河川水質ランキングでワースト1位、2位が続いた。その後、下水道 の普及とともに水質は徐々に改善され、2003年では10年前に比べてほぼ半減 した。2005年の水質は、下流部(大阪府側)では過去最良の2004年のBOD (4.6?/L)とほぼ同等であったが、上流部(奈良県側)で2004年を上回っ た結果、平成17年の本川八地点のBODも6.4?/Lと、2004年に比べて高く なった。
《北側国交相、藤本局長、太田知事らも出席》 9時に行われた富田林市の式典会場では、はじめに石川を美しくする市民運動協議会の仲谷修会長が「市民 による石川の清掃は今回で23回目を迎えた。市民の地道な取り組みと協力に感謝する。石川に親しみ憩いの 場にしようとする市民の心を一つにすれば、大きな力になって水質が改善され、また昔のような泳げる川が 戻ってくる」とあいさつした。 引き続いて北側大臣が、大和川水環境サミット(2005年3月5日)で語った「平城遷都1300年に当たる2010 年を目標としたBOD3?/L以下」の水質改善を改めて強調した後、「大和川再生に向けて、市民ととも に今後も頑張っていきたい」、また、石川の河川管理者である大阪府の太田知事が「1万8,000人が参加する 府内最大のクリーン作戦に成長してきた。石川や大和川が全国で1番きれいな川と言われるように」と、そ れぞれ新たな決意を語った。この後、地元の小中学生から高校生、市民団体、一般市民らが軍手やゴミ袋な どを関係者から受け取り、午前中、河川敷などで一斉清掃を展開した。 近畿地方整備局大和川河川事務所は「参加者が昨年を上回り、ゴミの回収が昨年に比べて減少したことは、 市民のモラル向上やPR効果が浸透してきた表れ」と評価している。なお、大和川・石川クリーン作戦が行 われた会場は、大和川流域の大阪市、堺市、松原市、八尾市、藤井寺市、柏原市の六会場と、石川流域など の羽曳野市、河内長野市、富田林市の3会場、計9会場。 【写真上:挨拶する国交省の北側大臣/写真下:石川の河川敷でゴミを回収する市民】
2006年03月09日
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