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進化する大阪港の姿2−新島

大阪港では、本来の機能である港湾施設の拡充はもとより、「人・モノ・情 報」や「住・職・遊」に至る各種の機能が集積し、大阪港の開発を先導する役 割も果たしている。中でも、沖合いに展開する咲洲・舞洲、夢洲の各人工島で は、多様化・高度化するニーズに応じた開発が進められ、特に夢洲では「スー パー中枢港湾」の形成を目指した整備が実施されている。また、津波をはじめ とする災害への備え、臨港道路としての夢洲トンネルや新たな最終処分場とな る新島の造成など、現在も将来を見据えた施策が推進されている。
新島、フェニックス95haを先行 昭和33年の「南港造成事業」を皮切りに、営々と推進されてきた大阪港の人工島開発。「テクノポート大阪」 計画で示された夢洲の造成が終わりに近づきつつある現在、新たな人工島として計画されているのが新島。夢 洲に代わる処分場としての役割を担っている。 《“陸地”約900mが誕生》 新島の計画面積は203.6ha。整備にあたっては1区、2−1区、2−2区に分割して実施されるが、このうち 1区は「大阪湾フェニックス事業」として先行して整備。事業は大阪湾広域臨海環境整備センター(大阪湾フ ェニックスセンター)が担当する。 フェニックス事業となる1区の95haには、一般廃棄物490万立方m、産業廃棄物30万立方m、陸上残土280万立方 mの合計1,400万立方mを受入れる。また残る2つの区画109haは、大阪市の事業として浚渫残土などを受入れる こととしている。 このフェニックスの護岸は延長3,717mで、先端部の西側と北側にかけては自然と環境に配慮した傾斜護岸を採 用。岸壁として使用する南側は直立消波ケーソンを、2−1区と隣接する東側は鋼製セルを打設するもの。 平成13年の10月から実施されている工事では、これまでに基礎工事としてサンドコンパクションやサンドドレ ーンによる地盤改良工事が行われ、引き続き護岸築造工事に着手している。 南護岸では昨年2月から3月にかけてケーソン15函の据付けが完了し、延長300mの“陸地”がその姿を現して いる。ケーソンはRC製で、高さ9.6m、長さ20m、幅8.5mの規格で、引き続いて据付けを予定している10函の 製作も行われている。 これと隣接する西護岸では、延長約600mにわたり昨年度から実施されていた盛土工と捨石工も海面上に姿を見 せており、一部では消波ブロックの据付けも始まっている。これらの部分では既に地盤改良工事もほぼ完了、 今後、本格的な護岸工事に着手する。 フェニックスへの受け入れは平成20年からを予定。受け入れ後の土地利用については、港湾ゾーン78haと環境 ゾーン17haなどが計画されている。 【写真:姿を見せはじめた新島の護岸】
2006年01月03日
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