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国内初の拠点型 PCB処理施設完成

◇◇◆ 国内初の拠点型PCB汚染土壌処理施設完成 北九州市で開所 ◆◇◇ ?テルム(本社=横浜市鶴見区、邉見芳郎社長)が北九州市において建設を進 めていたPCB汚染土壌を浄化する拠点型汚染土壌浄化施設「株式会社テルム 土壌浄化センター」がこのほど完成、開所した。 ?東芝(西田厚聰社長)と?鴻池組(玉井啓悦社長)が装置の運転管理などの 技術サポートを行うもので、恒常的に稼動する拠点型のPCB汚染土壌の処理 施設は国内初。4月下旬から建設、今月6日に開所式を執り行った。 同施設の建設場所は北九州市若松区響町1―62―1、敷地面積は約8、00 0平方?、建屋面積は約1、6 00平方?。建物の設計・施工は鴻池組が担当。 PCB、ダイオキシン類、残留農薬による汚染土壌を処理対象物とし、当面の 処理規模は1日約7・2?、年 間で約1、700?を予定している。
         〜〜〜 テルム 東芝 鴻池組 ジオスチーム法採用 〜〜〜 同施設では、土壌の水分を利用し、PCBなどの汚染物を分解する安全で浄化性能の優れたジオスチーム法を 採用。 土壌を加熱し汚染物を蒸発させる間接熱脱着法により土壌からPCB等の汚染物を除去する工程と、土壌から 蒸発させた汚染物質を水蒸気で分解する水蒸気分解法によって無害化する工程の2工程で構成されるもので、 汚染物の除去から分解までを一連のシステム内で行うため装置外へ汚染物が排出せず、溶剤や薬品を用いない ことから有害物・危険物の取り扱いが不要となる。   ジオスチーム法は、東芝が2001年に開発し、2004年度からテルム、鴻池組とともに実用化に向け取り 組んできたもので、3社では2005年11月から北九州エコタウン実証研究エリア内で同技術を用いたPC B汚染土壌浄化実証実験を実施。 同施設に関し、運営は東芝の100%子会社であるテルムが行い、鴻池組が間接熱脱着装置、東芝が水蒸気分 解装置の運転管理面などの技術支援をそれぞれ行う予定で、事業実施に伴い、3月26日には北九州市と環境 保全協定を締結した。施設内の無害化設備は環境省や国交省の実証実験で安全性・浄化性能を確認したものと 同一システムを採用する。 東芝、テルム、鴻池組の3社は、安心して暮らせる環境を保全するため、同施設での汚染土壌再生に積極的に 取り組む方針。
2007年08月10日
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