国内初の拠点型 PCB処理施設完成
〜〜〜 テルム 東芝 鴻池組 ジオスチーム法採用 〜〜〜 同施設では、土壌の水分を利用し、PCBなどの汚染物を分解する安全で浄化性能の優れたジオスチーム法を 採用。 土壌を加熱し汚染物を蒸発させる間接熱脱着法により土壌からPCB等の汚染物を除去する工程と、土壌から 蒸発させた汚染物質を水蒸気で分解する水蒸気分解法によって無害化する工程の2工程で構成されるもので、 汚染物の除去から分解までを一連のシステム内で行うため装置外へ汚染物が排出せず、溶剤や薬品を用いない ことから有害物・危険物の取り扱いが不要となる。 ジオスチーム法は、東芝が2001年に開発し、2004年度からテルム、鴻池組とともに実用化に向け取り 組んできたもので、3社では2005年11月から北九州エコタウン実証研究エリア内で同技術を用いたPC B汚染土壌浄化実証実験を実施。 同施設に関し、運営は東芝の100%子会社であるテルムが行い、鴻池組が間接熱脱着装置、東芝が水蒸気分 解装置の運転管理面などの技術支援をそれぞれ行う予定で、事業実施に伴い、3月26日には北九州市と環境 保全協定を締結した。施設内の無害化設備は環境省や国交省の実証実験で安全性・浄化性能を確認したものと 同一システムを採用する。 東芝、テルム、鴻池組の3社は、安心して暮らせる環境を保全するため、同施設での汚染土壌再生に積極的に 取り組む方針。
2007年08月10日
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