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奥村組・創業百周年事業、奥村記念館が開館

◇◇◆古都奈良に免震構造の建物、歴史・技術を紹介◆◇◇ (株)奥村組(奥村太加典社長)が、同社の創業百周年事業の一環として、 世界遺産「古都奈良の文化財」の一つとして知られる東大寺の近くに建設を 進めていた「奥村記念館」(奈良市春日野町四、今谷凌一館長)がこのほど 完成し、4月25日に開館した。この記念館は既存の同社奈良工事事務所の建 て替えに併せ、百周年を迎えられたことに感謝の気持ちを込め、創業の地で もある奈良に建設されたもの。建物はRC造2階建て、敷地面積約780?、延 べ床面積約580?で、同社の得意技術である「免震」でつくられたのが特徴。 1階のショールームでは同社の歴史紹介だけでなく、わかりやすく免震技術 を知ってもらうための施設として、免震建物と一般建物の比較模型(電 動)、免震装置(実物の積層ゴム)、地震&免震体験装置などを展示。この うち、免震装置は外部に設けた見学スペースから、ガラス越しに積層ゴムや 弾性すべり支承を実際にみることができる。また、体験装置では過去に発生 した地震波データをもとに再現した地震の揺れと、同地震時の免震効果の両 方を体感できるようになっている。
同じく1階は、レストルームとして一般の人々に無料開放するとともに、観光インフォメーションセンター を併設し、ボランティアのガイドが海外からの観光客に奈良県内の観光スポットなどを案内してくれる。 一方、同記念館の意匠的な特徴は、前述の「免震」に加え、杉の木目を生かした「本実(ほんざね)」型枠 のRC打ち放し、焼杉(板貼り、ルーバーなど)の採用、障子をイメージしてガラスにグラデーションフィ ルムを使用、旧建物の瓦、梁、手水鉢、庭石などの再利用を図り、素材・周辺との調和に努めるとともに、 建物の内外を回遊できる設計としていることなどがあげられる。 同記念館は、同社の設計・施工で昨年9月26日に起工し、今年4月20日に竣工した。遺跡発掘調査や解体工 事を含む総事業費は約3億円。開館時間は10時から17時まで(年中無休)。入場無料。 今回の開館にあたって今谷館長は「この記念館が地域や社会に貢献する施設として、また観光客の憩いの場 として早く認知され、多くの人たちに利用されるように願っている」と話している。 奥村組 http://www.okumuragumi.co.jp/
2007年05月07日
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