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越井木材工業、薬剤を使わずに高い寸法安定性と耐久性

新・熱処理木材技術を確立 越井木材工業(株)(大阪市住之江区平林1−2−158、越井潤社長)はこのほど、 新・熱処理木材「コシイ・スーパーサーモ」の技術を確立し、11月から出荷を開始す る。同技術は、薬剤を用いずに高い寸法安定性と耐久性を有するとともに、あらゆる樹 種に対応するのも特徴。今後の木材の用途を拡大する新しい技術として期待される。 木材を高温で熱処理すると木材の組織が変質し、優れた素材になることは昔から杉焼板 などで知られていた。特に、寸法安定性と耐久性の改善は顕著なものがある。しかし、 処理条件の微妙な差によって期待される性能が一定せず、熱処理技術を疑問視する声も あった。 【写真:越井社長】
近年、ヨーロッパで熱処理技術の研究が本格的に進み、特にフィンランドでは薬剤を一切使わずに、水蒸気だ けで熱処理するサーモウッドの技術が確立された。 ヨーロツパと日本の違い(気候や建築法規制)を考慮した場合、日本の実情に適した熱処理技術の確立が不可 欠となる。さらに、杉や桧に代表される国産材、地域産材の熱処理木材に対する需要に応えるためには、日本 国内での安定した供給体制と、安定した品質の生産体制が求められる。同社では、国産材を使い、かつ日本の 気候や規制に適合した品質と製造技術を確立するために専用試験機を導入するとともに、大学など国内研究機 関の協力を得て、2年間にわたり各種検証試験を実施してきた。 その結果、国産材仕様の熱処理技術を完成させ、8月に国内製造第1号機を設置して生産体制が整ったことか ら、11月からハウスメーカーや建材商社、工務店などに出荷を開始する。用途は外壁等の住宅用外装材、面格 子等の外部材、室内床材、公共建築物等を予定。価格はサイズや用途によって異なるが、同社では初年度に約 3億から4億円、約1,000立方mの販売を見込んでいる。 同社の越井社長は記者会見で「このスーパー・サーモの技術が木材の用途拡大や新しいマーケットの創出とと もに、国産材・地域産材の利用を促進し、山林保全にも貢献できれば」と今後の展開に期待を込めた。
2006年09月21日
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