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鴻池組、2005年度の掘削・選別業務を完了

青森・岩手県境不法投棄廃棄物の原状回復事業 (株)鴻池組(大岩祥一社長)はこのほど、青森・岩手県境不法投棄廃棄物の 岩手県の原状回復事業として2004年度に同社が建設した廃棄物選別プラントを 稼働させ、2005年度の掘削・選別業務を完了した。 廃棄物の選別量は九カ月間で約3万1,000トンで、これは全撤去推定量18万 8,000トンの約16%に相当。また、選別された廃棄物の約97%にあたる約3万 0.100トンがセメント原料にリサイクルされた。選別プラントは「不法投棄廃 棄物であってもセメント原燃料等としての利用により、可能な限りマテリアル リサイクルをめざす」を基本方針として、廃棄物の「性状」や「受入れ先の受 入れ条件」を考慮して設計が行われ、150トン/日(7時間)以上の選別能力 を有している。 【写真上:特別設備】 【写真下:プラント建屋】
《選別廃棄物の約97%がセメント原料にリサイクル》 なお、選別プラントの設置は鴻池組が施工し、2005年度の掘削・選別業務は鴻池組・宮城建設JVが実施し た。具体的に、処理の流れはまず、高含水廃棄物に対しては混合機で生石灰を混合して含水調整を行い、粒径 300?以上の大きな廃棄物や磁性金属を取り除く。次に、櫛歯式振動スクリーンにより150?以上、150から70 ?、70?以下の廃棄物に選別する。150から70?は、手選別により塩化ビニール・廃プラスチック類・破砕不 適合物(コンクリートガラ、石等)を除去した後、破砕機で70?以下に破砕されて70?以下の廃棄物と共に、 セメント工場に搬出されてセメント原料になる。 一方、150?以上、塩化ビニール・廃プラスチック類、破砕不適合物、金属混じり廃棄物は、種類ごとに適切 な外部施設に搬出・処分される。 ここで得られた選別技術は、不法投棄廃棄物の原状回復以外に、最終処分場の延命化等にも適用可能なため、 同社では今後、近年顕在化している地域環境の保全対策事業の受注に向けて、技術提案時の有力ツールとして 活用していく予定。
2006年05月29日
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