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錢高組ら4社、アクアセパレート工法を開発

高濃度泥水及び高含水浚渫土の減容化処理システム開発 (株)錢高組とエーケーケミカル(株)、ハイモ(株)、(株)ホージュンの 四社では、2004年から2年間にわたり共同開発を進めてた高濃度泥水及び高含 水浚渫土の減容化処理システム「アクアセパレート(Aqua−separa te)工法」の開発を終了し、4月(2006年度)から本格的に営業展開を開始 した。【写真:粉末凝集剤(アクアセパレート)の投入状況】
同工法は、濁水処理施設の一装置として組み込んだ汎用的な脱水装置に、新たに開発した粉末凝集剤(アクア セパレート)を用いることで、高濃度泥水及び高含水浚渫土を効果的に減容化する施工システムとして体系化 したもの。比重1.30の高濃度泥水を小型遠心分離機を用いて脱水処理(固液分離)するモデル実験では、アク アセパレートの凝集効果で40%程度の減容化(固形分40%、水分60%に固液分離)が可能となり、コストの縮 減に繋げることができた。さらに、脱水処理した水は放流可能なレベルまで浄化されているため、混練水や洗 い水等にも再利用でき、減容化した土は固化処理を行うことで盛土材等へ有効活用図ることができる。また、 今年3月には錢高組技術研究所内(東京都青梅市)で発注者、コンサルほかの関係者を招いて公開実験を実施 した。 今回の「アクアセパレート工法」の特徴は?高濃度泥水及び高含水浚渫土の処分量を減容できる?産業廃棄物 処分費用・固化処理費用を低減できる?現地条件、処理容量に応じた様々な施工システムを有している?凝集 フロックは丈夫で壊れにくく安定しているため、連続処理が可能?脱水処理が容易?大型の機械設備を必要と しない?3R(Reduce、Reuse、Recycle)=リデュース(減量)、リユース(再利用)、 リサイクル(再資源化)の技術として環境に配慮できるーなど。同工法は、従来の濁水処理では不可能だった 比重1.10から1.35の高濃度泥水・泥土を40から50%に減容化できるため、これまで全量廃棄処分されることが ほとんどだった小口径のシールド・推進工事、ポンプ浚渫工事での適用に優れている。なお、濁水処理施設の 一装置として脱水施設が組み込まれている場合、産業廃棄物処理施設に該当しないものとして取り扱われるた め、同施工システムは比較的容易に現場に導入できるものと考えられる。 錢高組ら4社では今後、環境保全対策として高濃度余剰泥水(シールド・推進工事)、高濃度廃棄泥水(基礎 工事)、高含水浚渫土(浚渫工事)等の減容化がますます必要とされると推測し、同工法について2007年度ま での受注をめざす。
2006年04月13日
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